『ちょっと、星摘みに』 (2020 / 5’50”)

夕暮れの成田空港近くの公園に行ってきました。目の前を旅客機が飛び立っていきます。きっと楽しい旅なのに違いありません。だって、まるでおもちゃの飛行機のように客席の窓から機内の光が溢れているのです。「行ってきまーす、ちょっと、星摘みに!」って。

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※YouTube画面でご覧になる場合:https://youtu.be/gzTV6XInpcM

『ブルー インク ブルー』(2019 / 5’34″)

あなたはどんなインクでどんな未来を描きますか。インク瓶の中に棲んでいる未来を、どのようにして引き出しましょうか。
ところでこの作品の音楽、ぼく(GAZZI)が大学生の頃に作ったものをアレンジしました。思えば、半世紀経っても変わらないのですね、考えてること。「未来」とか言ってますけど。

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『瓊瓊杵遠雷』(2019 / 6’39″)

一昨夜は大嘗祭。テレビを通してでさえ、その神霊神気の強さは、こんなぼくにも分かるほどでした。天降ってこの国の礎を築いた天孫瓊瓊杵尊は、天の響きに感応し、種を蒔き、雨を降らせ、大地を固めていったのでしょう。弥栄をこころから思います。

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『翔けよ梟、ミネルバの』(2019 / 6’16″)

「ミネルバの梟は迫り来る黄昏に翔ぶ」とは、ある哲学者の言葉だそうです。「黄昏」の域に手の届くぼくたちの成せること、それはもう翔ぶこと以外にありません。躊躇不要、準備は万端整っているはずなのですから。リハビリ中の友人T氏を励ましたくて、この作品を作りました。

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『木ノ花ノ咲耶姫咲く』(2019 / 5’08″)

2019年3月の上映会に合わせ、それにふさわしいオープニング用の作品を作ろう、という思いで制作しました。「コノハナサクヤヒメ」の漢字表記はいくつかありますが、この作品では独自の表現をしました。とにかく「木の花」を無数に咲かせたかったのです。そして上映会翌月に新元号「令和」の公布がありました。なんと『万葉集』巻五「梅花の歌 序文」に由来するそうです。ぼくのこの作品は、文字通り木の花の乱舞です。もちろん予期したわけではありませんが、このような共時性を、ぼくはときどき味わいます。

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『YAYEYAMA RAIN』(2018 / 6’25″)

2018年11月に訪れた石垣島、竹富島はまだまだ夏の延長でした。タイトルには “… RAIN” とありますが、じつはずっと快晴でした。しかしそこには、明るい光が、幸せが、物理的な実感を伴って降り注いでいたのです。まるで優しいスコールのように。

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『ani夢tion』(2018 / 7’31″)

父は復員して、祖父の稼業の屋根葺き職人を継ぎました。徴兵まえは飛行機用エンジンの点火プラグなどを設計する技師だったそうです。父が赤ん坊のぼくを抱いている写真を見たとき、父はぼくに何かを託しているように思えました。それは物質的なものではない何かです。物質的なものなら言葉で伝えることができますが、その時、父は一言も遺さなかったのです。

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『shiawase』(2017 / 5’22″)

ぼくたちはどこから来たのでしょう、ぼくたちは何者なのでしょう、そしてどこに行こうとしているのでしょう。ポール・ゴーギャンは、タヒチの人々を描いた大作に同様の趣旨の題名をつけました。しかし、この疑問はどなたも感じることがあるのではないでしょうか。ぼくたちはこの囁きに出会うために再び降り立ったのです。この、幸せの星に。

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『見果てぬ夢はCPUの匂いして』(2016 / 5’43″)

デジタル映像は、文字通り数値そのものなので、データを書き換えることで自由に画像を変化させることができます。この物語の主人公、つまりあなたは、画像処理により抽象化された世界をひた走り、やがてイマジネーションのトンネルを抜けて宇宙に飛び出します。(本作『見果てぬ夢は…』は、2017年制作の作品『shiawase』に続きます)

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※YouTube画面でご覧になる場合:https://youtu.be/TKbn8v4ALMg

『いのちもゆ』(2016 / 6’46″)

「諸行無常」とか「エントロピーの増大」という考え方に「消滅」の枠は多分ありませんが、現象としてみれば、命とは出現して消滅するという単純なことなのかもしれません。だからこそ、命の尊さをぼくは思うのです。

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『ぼくのミューズな’99』(2016 / 5’20″)

1999年、この年ぼくはお腹の手術を受けました。この時期に描いていた絵を見ると、やはりどこか病的な雰囲気があるのは否めません。しかし、あくまでも個人的な思いですが、奇抜で面白いのです。ある意味、病気による精神状態の変化は芸術的世界を垣間見せてくれるのかもしれません。この作品はその頃に描いていた絵を使って制作しました。

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『ARIA(real-time)』(2015 / 6’02″)

空は再びアリアを歌います。使者を見おくるために。時充ちて小さな使者の命はまた儚く、帰すべき空に溶けてゆきます。
雲の動きを見るためには、自分を雲の時間に合わせればいいと、ぼくは考えていました。しかしかつて横手山の頂上から雲を眺めていたとき、逆に雲がぼくの時間に合わせてくれていることに気がつきました。雲は見る間に大気に溶けてゆき、また凝固し、それを繰り返していたのです。

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※YouTube画面でご覧になる場合:https://youtu.be/WdMez-grO4Q

『ARIA (time-lapse)』(2015 / 6’01″)

空は粛々とアリアを歌います。使者を迎えるために。時充ちてみれば、使者は小さな命でした。しかし命はまた儚くもありました。
雲の動きを見るためには、自分を雲の時間に合わせればいいと、ぼくは考えました。そこで、タイムラプスの手法で雲を撮影し、さらにハイコントラストに仕上げ、雲の動きを抽象化しました。

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『帰還の兆し』(2015 / 5’38″)

この作品は、首里城を訪れたときの印象です。作った当初、この作品に登場する「待つ娘」がなぜ赤い色なのかなど、まったく意識していませんでした。先日首里城が焼けてしまいこの作品を見直して、初めて気づきました。この娘こそ、首里城そのものだったのです。空虚な玉座に帰るべきどなたかを、ずっと待ち続けていたのです。

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『そこは、いつもサンシャイン』(2014 / 4’31″)

この飛行機には、中学生の頃のぼくを知っている、古いふるいぼくの友人のお母さまが乗っています。飛行機は雨の滑走路から今まさに離陸しました。行き先は太陽の光が降り注ぐ国、永遠に雨の降らない国です。友人のお母さまのお名前は「晴子さん」なのです。

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『TWILIGHT DROPS』(2013 / 5’06″)

ぼくがこの世界に生まれたのは母を通してです。さまざまなことが母とともに過ぎてゆき、その慈愛のひと時も淡雪のようにして消滅します。この作品は、まさにその時の印象です。

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『magicshapes』(2011 / 6’36″)

ぼくが作品制作に使用しているソフトウェアは、2次元に奥行のデータを加えて3次元空間をシミュレートすることができます。この作品は、切り絵の背後から光を当ててスクリーンに投影する「影絵芝居」をシミュレートしています。「赤」「緑」「青」の3つの光源を同位置に配置して白色光を作っているので、それぞれの光源の位置を変えれば、影はずれて色彩を得ます。

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『ダンスの誕生』(2009 / 3’16″)

平面的な切り紙人形は、x,y軸を回転させることで3次元を得て、ダンスの世界に跳び込んでいきます。色彩は音楽を呼び、音楽はダンスを誘い、ダンスは生命力を増大させます。回転すればいいのです。さあ、ぼくたちも回転してみましょう。「ダンス」が誕生します。

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『リズムの誕生』(2009 / 6’53″)

8つのトラックのそれぞれに、テンポの異なる弦楽器が同時に鳴っています。やはり8つのパターンのイラストが、各弦楽器のテンポにシンクロして色彩を変化させています。8つのトラックの長さも異なるので、テンポにズレが生じ、映像にシンコペーション的な効果を与えます。イラストはやがて一つの形に収縮し、再生した不死鳥のように飛び立っていきます。「リズム」が誕生したのです。

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「GAZZI」氏について

作品クレジットをジッとご覧になった方から、どうも音楽を担当しているとおぼしき「GAZZI」ってだれ?、とよく訊かれます。
最近、こう思っているのです。「森田和夫」は、ほんとうは「GAZZI」のアバターなのではないか、と。なぜって、ぼく、森田和夫にあんな音楽作れるわけがないのです。…遠回しに自慢してますかね、これ。

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